原子核時計実現に向けたトリウムイオンのレーザー分光

カテゴリ: 研究会(論文単位)

論文No: ECT23050

グループ名: 【C】電子・情報・システム部門 電子回路研究会

発行日: 2023/09/08

タイトル(英語): Laser spectroscopy of thorium ions toward a nuclear clock

著者名: 山口 敦史(理化学研究所),重河 優大(理化学研究所),羽場 宏光(理化学研究所),和田 道治(高エネルギー加速器研究機構),香取 秀俊(理化学研究所/東京大学)

著者名(英語): Atsushi Yamaguchi(RIKEN),Yudai Shigekawa(RIKEN),Hiromitsu Haba(RIKEN),Michiharu Wada(KEK),Hidetoshi Katori(RIKEN/The University of Tokyo)

キーワード: 原子核時計|トリウム２２９|イオントラップ|レーザー分光|原子時計|Nuclear clock|Thorium-229|Ion trap|Laser spectroscopy|Atomic clock

要約(日本語): トリウム229は、共鳴エネルギーがわずか8.3 eVと異常に低い原子核遷移をもつ。8.3 eVは波長に換算すると149 nmの真空紫外であり、レーザーを作ることができる。この原子核遷移の共鳴周波数を基準とする光周波数標準が原子核時計である。本講演では、原子核時計の実現を目指して行った、価数3のトリウム229イオンのトラップとレーザー分光実験について発表する。

要約(英語): Thorium-229 has a nuclear transition with an energy of only 8.3 eV that can be excited by a laser. A nuclear clock is based on the resonance frequency of this low-energy nuclear transition. Towards a nuclear clock, we demonstrated trapping and laser spectroscopy of triply charged Th-229 ions.

本誌: 2023年9月11日電子回路研究会

本誌掲載ページ: 11-14 p

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 1,101 Kバイト