ナノピラー構造体が電気浸透流に及ぼす影響の評価
ナノピラー構造体が電気浸透流に及ぼす影響の評価
カテゴリ: 研究会(論文単位)
論文No: BMS10013
グループ名: 【E】センサ・マイクロマシン部門 バイオ・マイクロシステム研究会
発行日: 2010/06/18
タイトル(英語): An evaluation of the influence of eletroosmotic flow in nanopillar array structures
著者名: 安井 隆雄(名古屋大学),加地 範匡(名古屋大学),岡本 行広(名古屋大学),渡慶次 学(名古屋大学),堀池 靖浩(物質・材料研究機構),馬場 嘉信(名古屋大学)
著者名(英語): Yasui Takao(Nagoya University),Kaji Noritada(Nagoya University),Okamoto Yukihiro(Nagoya University),Tokeshi Manabu(Nagoya University),Horiike Yasuhiro(National Institute for Materials Science),Baba Yoshinobu(Nagoya University)
キーワード: ナノピラーチップ|電気浸透流|Lob-on-a-chip|microTAS
要約(日本語): 近年、Lob-on-a-chipやmicroTASの技術を用いて、共雑物が含まれるサンプルから特定の物質を前処理・分離・精製する分析手法が多く開発されている。この分離技術は、電気泳動やゲル濾過を基礎にしており、天然高分子由来のゲルやポリマー溶液を使用しなければならず、高集積デバイス開発の妨げとなっていた。そこで最近では、ゲルやポリマー溶液の代わりとなるマイクロ・ナノ構造体を用いた新規分離手法が多く発表されてきた。これら分離手法は、ゲルやポリマー溶液が不要であるために高集積化が可能であり、また、従来のゲルやポリマーの分離原理とは異なる分離原理が見出されている。しかし、これら分離手法が電気泳動に基づいていた分離法にも関わらず、分離能に影響を及ぼす電気浸透流に関する研究はほとんど報告されていない。本研究は、我々が開発したナノピラーチップデバイスを用いて、ナノ構造体が電気浸透流に及ぼす影響を詳細に調べ、従来の電気浸透流の理論を拡張することで、ナノピラーが電気浸透流に及ぼす影響を説明することに成功した。
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 907 Kバイト
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