超分散型エネルギーシステムにおける需要家の相互作用
超分散型エネルギーシステムにおける需要家の相互作用
カテゴリ: 部門大会
論文No: 28
グループ名: 【B】平成17年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集
発行日: 2005/08/10
タイトル(英語): Customers' Interaction in Super Distributed Energy Systems
著者名: 石井 綱吉(東京電力),安田 恵一郎(首都大学東京)
著者名(英語): Tsunayoshi Ishii(Tokyo Electric Power Co.),Keiichiro Yasuda(Tokyo Metropolitan Univ.)
キーワード: エネルギーシステム|分散型電源|分散システム|自律分散制御|Energy Systems|Dispersed Generation|Distributed Systems|Decentralized Autonomous Control
要約(日本語): 燃料電池やマイクロガスタービンなどの高性能・高効率の分散型電源の開発や電気事業の規制緩和に伴い,将来的には需要家単位での分散型電源の導入が急速に進む可能性がある。本論文では,分散型電源が導入量・導入台数ともに電力システム内で支配的な立場を占めるような状況,すなわち超分散環境を想定し,このような環境における需要家間の相互作用の形態とエネルギーシステムのミクロ的・マクロ的振る舞いに関する検討を行い,以下の成果を得た。
(1)超分散型エネルギーシステムにおいて需要家間には自由度の高い相互作用が存在し、相互作用によってシステムの構造や振る舞いが決まることを明らかにした。
(2)正の相互結合係数による相互作用の場合、近傍の数に関わらず需要家の状態は一様に発電状態もしくは負荷状態にそろうよう行動することが明らかとなった。
(3)負の相互結合係数による相互作用の場合、大域的な需給平衡を実現しやすいことが明らかとなった。また,ノイマン型近傍,準ノイマン型近傍を採用した場合、格子模様に収束しやすくなる傾向があることが明らかになった。ただし、すべての需要家間で直接的もしくは間接的な情報結合が無ければ、格子模様を形成することが困難であることが明らかとなった。
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