系統解析業務に則した電力系統解析支援システムの開発 -系統データ作成支援機能と需給断面自動作成支援機能-
系統解析業務に則した電力系統解析支援システムの開発 -系統データ作成支援機能と需給断面自動作成支援機能-
カテゴリ: 部門大会
論文No: 34
グループ名: 【B】平成17年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集
発行日: 2005/08/10
タイトル(英語): Development of Power Systems Analysis Data Support System
-Support Function for making Power System Data and Automatic Power Flow Condition Data -
著者名: 吉村 健司(電力中央研究所),北内 義弘(電力中央研究所),永田 真幸(電力中央研究所),田中 和幸(電力中央研究所)
著者名(英語): Kenji Yoshimura(Central Research Institute of Electric Power Industry),Yoshihiro Kitauchi(Central Research Institute of Electric Power Industry),Masaki Nagata(Central Research Institute of Electric Power Industry),Kazuyuki Tanaka(Central Research Institute of Electric Power Industry)
キーワード: 電力系統|安定度解析|支援システム|GIU|Electric Power System|Stability Analysis|Support System|Graphical User Interface
要約(日本語): 現在,わが国の電力会社が実規模データを用いた詳細系統の安定度を解析する際,必要となる過渡安定度や定態安定度解析のデータは概略6~7万点と相当数に達し,このデータ入力と構築したデータの妥当性のチェックに多大の労力を要しているのが実状である。さらに,系統運用制約条件(例えば特定の送電線にどの程度まで電力潮流を乗せることができるか)を検討する際には,数多くの系統需給条件データを作成する必要がある。これらの実務上の問題を解決する手段として,高機能な電力系統解析支援システムの開発が強く望まれている。一方,データ管理の問題としては,カラムずれや間違ったデータ項目への入力といった単純ミスを引き起こしやすいシステムとなっており,ユーザからは,この点の改善に対する要望も近年急速に増えてきている。
本論文では系統解析業務に則した各種データ作成支援システムとして,以下の3つの機能を開発した。
〓電力系統データ作成・管理支援
〓発電機特性チェック支援
〓需給断面データ自動作成支援
〓については,発電機データのみを対象とした支援システムをさらに発展させ系統構成データ全般に適用できるよう機能を向上させた。
〓については,安定度計算上最も重要なデータである発電機データについて,設定された発電機関連データの妥当性を確認するために,無負荷ステップ応答/負荷遮断応答特性と励磁制御系周波数応答特性を得ることができる制御系特性チェック機能も併せて開発した。
〓については,ユーザが望む潮流条件変更ケースに対応する潮流計算データを自動的に生成する機能を開発した。
今回開発した支援システムは系統解析の現場で幅広く利用されている既存のPC環境で利用可能である。
PDFファイルサイズ: 7,230 Kバイト
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