分散型電源導入に対応した配電系統の柱上変圧器タップ最適設定手法の検討
分散型電源導入に対応した配電系統の柱上変圧器タップ最適設定手法の検討
カテゴリ: 部門大会
論文No: 40
グループ名: 【B】平成18年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集
発行日: 2006/09/13
タイトル(英語): Optimum Parameter Decision Method for Pole Transformer Tap Considering Distributed Resources
著者名: 松田 勝弘(東北電力),和田 勝(東北電力),渡辺 雅浩(日立製作所),高橋 玲児(日立製作所)
著者名(英語): Katsuhiro Matsuda|Masaru Wada|Masahiro Watanabe|Reiji Takahashi
キーワード: 配電系統|分散型電源|柱上変圧器タップ|分枝限定法|潮流計算|distribution system|distributed resources|pole transformer tap|branch and bound method|load flow calculation
要約(日本語): 近年,太陽光発電や風力発電等の小規模分散型電源の普及が進み,配電系統の電圧管理もより複雑となっている。これに対し,柱上変圧器のタップの変更によって,分散型電源連系時の電圧維持効果を向上させることが期待される。しかし,柱上変圧器のタップの変更は,他の電圧制御機器の配置や整定と密接に関わる。そのため,系統全体の最適な構成や整定が重要となるが,この問題は複雑であり,これまでに両者を考慮した解決手法は示されていない。本論文では,配電系統の柱上変圧器のタップを適切に設定し,電圧管理を効果的に行うための最適設定手法について提案する。提案手法では,分散型電源出力の有無,重・軽負荷などの複数の負荷断面の電圧分布を潮流計算で把握し,各断面で低圧電圧が規定値101±6Vを満たすように,柱上変圧器タップ,SVR配置,送出し電圧を決定する。問題は組み合せ最適化問題として定式化され,分枝限定で効率的な限定操作を行うことで実際的な系統条件に対して最適解探索が可能となる見通しを得た。本論文では,アルゴリズムの概要と,例題系統による計算例について述べる。本手法によって配電系統の高圧,低圧電圧の一括管理を行うことで,より効率的な系統設計,運用が可能となる。
PDFファイルサイズ: 6,698 Kバイト
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