観測された雷電流統計データに基づく配電線直撃雷スパークオーバ率評価
観測された雷電流統計データに基づく配電線直撃雷スパークオーバ率評価
カテゴリ: 部門大会
論文No: 71
グループ名: 【B】平成19年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集
発行日: 2007/09/12
タイトル(英語): Estimation of Sparkover Rate of Medium-Voltage Line Due to Direct Lightning Hit Taking account of Statistics on Observed Return-stroke Current
著者名: 本郷 保二(東北電力),道下 幸志(静岡大学)
著者名(英語): Yasuji Hongo(Tohoku Electric Power Co.,Inc.),Koji Michishita(Shizuoka University)
キーワード: 直撃雷|誘導雷|配電線|スパークオーバ率|耐雷機材雷パラメータ|Direct Lightning Hit|Indirect Lightning Hit|Distribution Line|Sparkover Rate|Lightning Protection DeviceReturn-stroke Current Parameter
要約(日本語): 配電線の事故件数が設備内容の充実,保守技術の向上などにより減少している中で,雷害の占める割合は相対的に増加する傾向にある。高圧配電線に生じる直撃雷サージ及び誘導雷サージなどは,耐雷設計を考える上での主たる検討対象になっている。
直撃雷及び誘導雷に対する配電線の雷害対策を考える上では,スパークオーバ率等を求めることが必須となる。浅川等は,大地を完全導体と仮定して求めた碍子間電圧に基づいて,池田等によって報告された雷撃電流波高値及び波頭長累積頻度分布にモンテカルロ法を適用し,誘導雷及び直撃雷により配電線に生じるスパークオーバ率を求めている。また,浅岡等も,池田等によって報告された雷撃電流波高値及び波頭長累積頻度分布を用い,耐雷ホーン1相省略方法の検討に必要な雷短絡発生率(1回の配電線直撃雷で異柱間地絡短絡の原因となるスパークオーバが発生する確率)を求めている。いずれも池田等によって報告された雷パラメータの第1雷撃電流のみの検討で,後続雷撃電流等の検討は行っていない。
本報告では,観測された負極性第1雷撃,後続雷撃及び正極性雷撃電流パラメータと,雷撃電流波高値と波頭長の相関の有無を考慮した場合の直撃雷により生じるスパークオーバ率の検討を,EMTPを用いて行った。さらに,大地導電率を考慮した配電線誘導雷現象解析手法を用いた誘導雷により生じるスパークオーバ率との比較検討も行った。
PDFファイルサイズ: 7,169 Kバイト
受取状況を読み込めませんでした
