275kV高電圧超電導ケーブルにおける電気絶縁／損失特性の協調

カテゴリ: 部門大会

論文No: 374

グループ名: 【B】平成25年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2013/08/27

タイトル(英語): Coordination between Electrical Insulation and Power Loss Characteristics for 275 kV High-Voltage HTS Cable

著者名: 西町 誠一郎(名古屋大学),早川 直樹(名古屋大学),丸山 修(ISTEC-SRL),大熊 武(ISTEC-SRL),劉 勁(古河電気工業),八木 正史(古河電気工業)

著者名(英語): Seiichiro Nishimachi(Nagoya University),Naoki Hayakawa(Nagoya University),Osamu Maruyama(ISTEC-SRL),Takeshi Ohkuma(ISTEC-SRL),Jin Liu(Furukawa Electric Co.,LTD.),Masashi Yagi(Furukawa Electric Co.,LTD.)

キーワード: 275kV高温超電導ケーブル|電気絶縁|誘電損失誘電損失

要約(日本語): 275kVの高電圧超電導ケーブルの開発においては電気絶縁性能向上と誘電損失低減の両立が求められる．そこで筆者らは，絶縁材料としてTyvek/Polyethylen合成紙(Tyvek/PE)を新たに提案し，その電気絶縁／損失特性を検討した．PPLP-CとTyvek/PEで絶縁構成されたケーブルサンプルを，T=77K，P=0.1MPaの液体窒素中に浸漬し，部分放電開始電圧，比誘電率および誘電正接を測定した．その結果，絶縁層の内側にPPLP-C，外側にTyvek/PEを使用した複合絶縁において，界面の影響なくケーブルの絶縁耐力が向上することを明らかにした．さらに，Tyvek/PE単体を275kV超電導ケーブルに適用した場合，PPLP-Cを用いた従来の場合と同等の絶縁耐力を有し，その誘電損失は21%に，交流損失を含めた全損失は41%にそれぞれ低減することを示した．

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