電力用変圧器の短絡時電磁機械力への耐力の検討

カテゴリ: 部門大会

論文No: 284

グループ名: 【B】平成26年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2014/09/10

タイトル(英語): Discussion Tolerance of Power Transformer against Electromagnetic Force Generated by Short-Circuit Current

著者名: 宮嵜悟(電力中央研究所)

著者名(英語): Miyazaki Satoru|Mizutani Yoshinobu|Ichikawa MIchiharu|Hayashi Yoshiichiro|Kato Osamu

キーワード: 変圧器|寿命|プレスボード|内部圧縮力|短絡試験|Transofrmer|Life Time|Press Board|Compressive Force|Short-Circuit Test

要約(日本語): 過去に実施された電力用変圧器の短絡試験では軸方向の機械力によって変圧器が破損した例が報告されている。軸方向の機械力は，例えば熱劣化に伴うスペーサの寸法収縮により高圧/低圧巻線が軸方向に位置ずれすると増大するため，この状態の変圧器の電磁機械力に対する耐力の評価が重要である。本研究では経年劣化を模擬して巻線を位置ずれさせた変圧器の短絡試験を実施しその破損状況を調査した。その結果，圧縮応力が大きい変圧器は，スペーサの劣化により短絡電流が流入した際の破損の可能性が増大することや，スペーサ圧縮応力が小さい変圧器は，スペーサ平均重合度残率が30％程度と極度に劣化した状態でも変圧器が破損する可能性が低いことが示唆された。

PDFファイルサイズ: 394 Kバイト