潮流計算におけるヤコビアン特性を用いた電圧不安定時の近傍解算出手法

カテゴリ: 部門大会

論文No: 8

グループ名: 【B】平成27年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2015/08/26

タイトル(英語): Fast Calculation of Neighborhood Load Flow Solution Using Jacobian Matrix for Ill-Conditioned Power System

著者名: 直江 将平(富山大学),清水 翔太(富山大学),河辺 賢一(富山大学),田中 和幸(富山大学)

著者名(英語): Shohei Naoe(University of Toyama),Shota Shimizu(University of Toyama),Kenichi Kawabe(University of Toyama),Kazuyuki Tanaka(University of Toyama)

キーワード: 潮流計算|N-R法|負荷制限|電圧安定性|load flow calculation|Newton-Raphson method|load shedding|long-term voltage stability

要約(日本語): 今日，広く用いられているNewton-Raphson法（以下，N-R法）を基本とした潮流計算手法では，電圧安定限界を超えた一部の過大な負荷条件によりN-R法における反復計算が収束しない場合，その計算過程から解発散の理由を知ることは困難である。本論文では，与えられた潮流条件では潮流計算が発散するとき，収束を妨げる負荷（限界逸脱負荷）を特定し，その限界逸脱負荷を一部負荷遮断することで近傍解を得る新たな潮流計算手法を提案する。提案手法では，安定条件下においても，近傍解が１回の潮流計算で得られる。計算機シミュレーションによる検証では，提案手法を３つのテスト系統に適用することでその有効性を示す。

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