系統電圧調整用重ね巻型3相一体可変インダクタの試作試験

カテゴリ: 部門大会

論文No: 367

グループ名: 【B】平成27年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2015/08/26

タイトル(英語): Prototype Test of Concentric-Winding type Three-Phase Variable Inductor for Line Voltage Regulation

著者名: 中村 健二(東北大学),本間 航也(東北大学),大日向 敬(東北電力),有松 健司(東北電力),小島 武彦(富士電機),山田 真(富士電機),松本 亮平(富士電機),瀧口 雅也(富士電機),一ノ倉 理(東北大学)

著者名(英語): Kenji Nakamura(Tohoku University),Koya Honma(Tohoku University),Takashi Ohinata(Tohoku Electric Power Co.,Inc.),Kenji Arimatsu(Tohoku Electric Power Co.,Inc.),Takehiko Kojima(Fuji Electric Co.,Ltd.),Makoto Yamada(Fuji Electric Co.,Ltd.),Ryohei Matsumoto(Fuji Electric Co.,Ltd.),Masaya Takiguchi(Fuji Electric Co.,Ltd.),Osamu Ichinokura(Tohoku University)

キーワード: 可変インダクタ|無効電力補償装置|系統電圧調整系統電圧調整|Variable inductor|Reactive power compensator|Line voltage regulation

要約(日本語): 可変インダクタは，制御巻線からの直流励磁により，交流主巻線の実効的なインダクタンスを任意に調整可能な磁気デバイスであり，電力用コンデンサと組み合わせることで，無効電力補償型の電圧調整装置として応用できる。
可変インダクタは，変圧器と同じ銅鉄機器であるため，構造が簡単で堅牢，サージ電圧や過電流に対する耐性が高いなどの特長を有する。また，出力電流歪みが極めて小さく，応答速度も60 80 ms以内と実用上十分な速さを実現している。しかしながら，従来の可変インダクタは単相構造であるため，電力系統に適用するには最低3台必要になり，サイズや重量の増大が懸念される。
本発表では，直流制御巻線と交流主巻線を重ね磁脚に施した，重ね巻型の3相一体構造の可変インダクタを提案し，容量4 kVAの試作器を用いて，実証実験を行った結果について報告する。

PDFファイルサイズ: 1,022 Kバイト