過渡安定度および電圧安定性と潮流状態の関係に関する基礎的検討

カテゴリ: 部門大会

論文No: 199

グループ名: 【B】平成28年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2016/09/05

タイトル(英語): A Study on Relationship Between Transient Stability and Voltage Stability against Loading Condition

著者名: 餘利野 直人(広島大学),吉牟田 銀二(広島大学),新谷 和也(広島大学),造賀 芳文(広島大学),佐々木 豊(広島大学),杉原 弘章(中国電力)

著者名(英語): Naoto Yorino|Ginji Yoshimuta|Kazuya Shintani|Yoshifumi Zoka|Yutaka Sasaki|Hiroaki Sugihara

キーワード: 過渡安定度余裕|電圧安定性余裕|臨界故障除去時間|臨界トラジェクトリー|連続潮流計算法,Transient Stability Margin,Voltage Stability Margin,Critical Clearing Time,Critical Trajectory,Continuation Power Flow Method

要約(日本語): 電力システムでは，さまざまな想定故障を考慮して，事前に系統の安定度を高精度に解析する必要がある。過渡安定度はシステムに擾乱が生じた時に発電機間の同期を維持する能力を，電圧安定性は需要変動や故障時に系統電圧を維持する能力を示す。著者らはこれまでに，新しい過渡安定度計算手法として，過渡安定度を知る上での重要な指標となる臨界故障除去時間（CCT:Critical Clearing Time）を直接的に求める手法（臨界トラジェクトリー法）を提案してきた。このCCTは，系統に生じた故障の除去後，再び安定な運用状態に戻ることができる限界の故障除去時間である。本稿では，系統潮流状態に対する過渡安定度と電圧安定性について，臨界トラジェクトリー法と連続潮流計算法を用いて安定性余裕を比較した結果を報告する。
　

PDFファイルサイズ: 698 Kバイト