巻線構造異常がある電力用変圧器の故障確率の基礎検討－多重円筒巻線に対する検討－

カテゴリ: 部門大会

論文No: 349

グループ名: 【B】平成30年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2018/09/12

タイトル(英語): Fundamental Study on Failure Probability of Power-Transformer Winding with Mechanical Faults -Investigation on Multi-Layer Winding-

著者名: 倉石 隆志(電力中央研究所),宮嵜 悟(電力中央研究所),水谷 嘉伸(電力中央研究所)

著者名(英語): Takashi Kuraishi|Satoru Miyazaki|Yoshinobu Mizutani

キーワード: 電力用変圧器|電磁機械力|巻線異常|多重円筒巻線|故障確率,Power Transformer,Electromagnetic Mechanical Force,Winding Fault,Multi-Layer Winding,Failure Probability

要約(日本語): これまで電力用変圧器（以下変圧器）の劣化評価は外部短絡時の巻線半径方向に働く電磁機械力を受ける巻線絶縁紙に着目していた。一方，近年では外部短絡時の短絡電流により巻線軸方向に働く電磁機械力がスペーサを破損させ，絶縁破壊が起きた例も報告されている。この巻線軸方向の電磁機械力は，巻線に構造異常がある場合に増加する可能性がある。このため当所では，現状の劣化評価手法をより合理的なものに発展させるため，巻線の構造異常を考慮した変圧器故障確率評価手法（評価フロー）を提案し，円板巻線変圧器を対象にその評価結果を示した。しかし，電磁機械力は巻線構造に依存するため評価結果は巻線構造により異なると考えられるため，円筒巻線構造を有する変圧器に対する評価も行う必要がある。本報告では，円筒巻線変圧器を対象に，各種構造異常を想定し，スペーサの脱落による巻線の軸方向位置ずれ，過去の外部短絡による巻線の半径方向座屈に関する構造異常2種を想定して外部短絡時の電磁機械力を計算し，評価フローに基づき故障確率の試算・評価を行う。

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