誘電体バリア放電の誘起流を用いた殺菌

カテゴリ: 部門大会

論文No: 1-P-B-5

グループ名: 【A】令和3年電気学会基礎・材料・共通部門大会

発行日: 2021/09/01

著者名: 山川 太嗣（鈴鹿工業高等専門学校）, 横山 春喜（鈴鹿工業高等専門学校）, 中山 浩伸（鈴鹿医療科学大学）, 平井 一行（鈴鹿医療科学大学）

キーワード: 誘電体バリア放電|大気圧低温プラズマ|誘起流|殺菌|オゾン|流れの可視化

要約(日本語): 本研究では、誘電体バリア放電の誘起流を用いた殺菌装置の殺菌効果について評価する。 サファイア基板の両面に配置したドーナツ状電極と円形電極に高周波高電圧を印加することで発生させた放電が誘起する気流を試料に照射できる殺菌装置を試作した。 この気流を密閉系と開放系の条件で、大腸菌を塗布したLB寒天培地試料に照射した。 この結果、密閉系では3分、開放系では5分で、ほぼ100%の殺菌を実現できることが分かった。 さらにガス分析から、誘起流には高濃度のオゾンが含まれていることが明らかになった。 この結果は、放電により発生したオゾンが大腸菌の殺菌に寄与していることを示唆している。

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