高電界パルスを印加した電極間を流れる粘性流体の挙動可視化

カテゴリ: 部門大会

論文No: 2-B-p1-3

グループ名: 【A】令和3年電気学会基礎・材料・共通部門大会

発行日: 2021/09/01

著者名: 梶原 賢士（熊本大学）, 山下 匠（熊本大学）, 勝木 淳（熊本大学）

キーワード: pulsed electric field|local thermalization

要約(日本語): 高電界パルス(PEF)殺菌において、牛乳などの大流量処理では、殺菌性能の低下や破壊電界の減少、電極の汚損など、低流量処理では見られない現象が発生する。これは、液体の流体的挙動の違いに起因する。本研究では、PEFを印加した平行平板間を流れる導電性粘性液体をシュリーレンと干渉法を用いて可視化し、現象の理解を試みた。PEF単発印加後の時系列観測から、層流状態の流れにおいて、電極近傍の流速が小さく、PEFによって暖められた層がゆっくりと動くことがわかった。PEFの繰返し周波数を大きくすると、この層の温度上昇が加速される。この現象が液体成分を凝固させ、電極に堆積させていると考えられる。

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