GHz帯ワイドバンド薄膜コモンモードフィルタの開発

カテゴリ: 部門大会

論文No: 2-C-p2-4

グループ名: 【A】令和3年電気学会基礎・材料・共通部門大会

発行日: 2021/09/01

著者名: 櫛田 遥介（信州大学）, 曽根原 誠（信州大学）, 佐藤 敏郎（信州大学）, 中山 英俊（長野工業高等専門学校）

キーワード: コモンモードフィルタ|差動伝送路|結合インダクタ|薄膜プロセス

要約(日本語): 近年,通信機器は高速大容量化し,有効な伝送方式として差動信号伝送方式が採用されている.差動信号伝送方式は外来ノイズに強く,ノイズを外部に放射しないという特徴がある.しかし,差動信号に不平衡が生じ,コモンモード電流が流れるとノイズの発生源となり,周辺機器に悪影響を及ぼす.そこで,コモンモードフィルタ(CMF)が必要になる.現在のCMFの主流はコモンモードチョークコイル(CMC)であるが,構造が立体的であり,小型化には不向きである.そこで,筆者らは薄膜プロセスを用いた薄膜CMFを提案した.薄膜CMFを解析した結果,目標帯域において挿入損失10dB以下,コモンモード減衰15dB以上という結果が得られた.

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