エステル油中不平等電界における雷インパルス放電挙動に及ぼす溶存水の影響

カテゴリ: 部門大会

論文No: 9-B-p1-1

グループ名: 【A】令和5年電気学会基礎・材料・共通部門大会

発行日: 2023/08/24

著者名: 本田 修隆(金沢工業大学)，宮城 克徳(金沢工業大学)，花岡 良一(金沢工業大学)

キーワード: ester-based insulating oil|needle-plate electrode|lightning impulse|dissolved water|polar effect

要約(日本語): 近年では,変圧器について環境面の配慮が議論されており,油入電気機器についても非化石資源の活用が検討されている。その中で,現行の鉱油の代替絶縁油としてエステル油が期待されている。本研究では,絶縁油中の針―平板電極系における正極性および負極性雷インパルス特性に及ぼす溶存水の影響を調査した。その結果,3種類のエステル油で発光開始から全路破壊に至る放電挙動に違いが見られたので,その結果について報告する。結果からは,FR3,菜種油,MIDELの全てにおいて正極性では負極性の約半分の大きさの電圧で全路破壊に至ることがわかった。また,全ての油で油中溶存水の割合が増えるほど,低電圧で全路破壊をおこし,絶縁性能の低下が見られた。

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