需給調整力提供に貢献する家庭用蓄電池の経済性評価
需給調整力提供に貢献する家庭用蓄電池の経済性評価
カテゴリ: 部門大会
論文No: 160
グループ名: 【B】令和2年電気学会電力・エネルギー部門大会
発行日: 2020/08/28
タイトル(英語): Economic Evaluation of Household Storage Batteries Contributing to Provide Supply-Demand Balancing Capability
著者名: 堤優菜(名古屋工業大学),青木睦(名古屋工業大学),中村勇太(名古屋工業大学),Verma Suresh Chand(名古屋工業大学)
著者名(英語): Yuna Tsutsumi (Nagoya Institute of Technology), Mutsumi Aoki (Nagoya Institute of Technology), Yuta Nakamura (Nagoya Institute of Technology), Verma Suresh Chand (Nagoya Institute of Technology)
キーワード: 需給調整力|エネルギーマネジメント|家庭用蓄電池|経済性評価|Supply-Demand Balancing Capability|Energy Management|Household Storage Battery|Economic Evaluation
要約(日本語): 近年,日本における風力発電や太陽光発電(PV:Photovoltaic generation)の導入量は年々増加している。しかし、これらは気象条件によって出力が変動するため,電力系統全体の電力需給バランスを一定に保つための能力,すなわち需給調整力が必要である。このような背景の中,需給調整力提供を目的とした可制御機器(需要家リソース)の活用が期待されており,本稿では家庭用蓄電池に着目する。蓄電池の本来の用途は,PV余剰電力を充電し,夜間などに放電することでPVの発電電力の自家消費を促進することである。これに追加的に需給調整力提供を行った場合,本来の用途に影響を与える可能性がある一方で,対価として報奨金が得られる。そのため文献(2)では,需給調整力提供に貢献する家庭用蓄電池の最適運用にする手法を検討し,文献(3)では,蓄電池容量(kW,kWh容量)と需給調整力提供に貢献する量(需給調整量)の関係性について明らかにした。本稿では,家庭用蓄電池の導入を検討する住宅を対象に,経済性の観点から需給調整力提供に貢献するべきか否か,どのくらいの容量の蓄電池を購入するべきかを明らかにする。そのために,家庭用蓄電池導入による経済性評価方法について検討し,数値試算により家庭用蓄電池の導入による経済効果を評価する。
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