乾式架橋・E-E方式6.6kV CVケーブルにおける遮蔽銅テープの加速劣化試験と引張強度の評価

カテゴリ: 部門大会

論文No: 270

グループ名: 【B】令和2年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2020/08/28

タイトル(英語): Accelerated Degradation Test and Evaluation of Tensile Strength of Copper Shielding Tapes in Dry-cured and Extruded Three-layer (E-E Type) 6.6 kV XLPE Cables

著者名: 栗原隆史（電力中央研究所），中野和之（北日本電線），吉田鯉輔（北日本電線），佐藤智之（東北電力），万木剛（東北電力ネットワーク），鎌田智之（東北電力ネットワーク）

著者名(英語): Takashi Kurihara (Central Research Institute of Electric Power Industry), Kazuyuki Nakano (Kitanihon Electric Cable Co., Ltd.), Risuke Yoshida (Kitanihon Electric Cable Co., Ltd.), Tomoyuki Sato (Tohoku Electric Power Co., Inc.), Tsuyoshi Yurugi (Tohoku Electric Power Network Co., Inc.), Tomoyuki Kamata (Tohoku Electric Power Network Co., Inc.)

キーワード: 高圧CVケーブル|三層同時押出|遮蔽銅テープ|腐食・破断|加速劣化試験|igh-voltage XLPE cables|E-E type|copper shielding tape|corrosion and breakage|accelerated degradation test

要約(日本語): 乾式架橋・三層同時押出方式（E-E方式）の6.6 kV CVケーブルは水トリー対策の一環として開発され，ケーブル絶縁体の寿命は最も短くなる条件でも30年以上となることが推定されている。一方，乾式架橋・E-E方式の6.6 kV CVケーブルの寿命を決める要因の一つとして，遮蔽銅テープの腐食・破断が挙げられる。近年，乾式架橋・E-E方式の6.6 kV CVケーブルであっても，遮水層が付与されていない場合，経年13～17年のケーブルの遮蔽層の電気抵抗が腐食・破断に対する判定基準値である50Ω/kmを超え，撤去後の解体調査によりケーブル長手方向に遮蔽銅テープが破断する事例が確認された。この要因として，遮蔽銅テープの経年による腐食やヒートサイクルによる絶縁体と半導電層の膨張・収縮が考えられる。このような遮蔽銅テープの腐食・破断を引き起こす要因を解明する一環として，乾式架橋・E-E方式の6.6 kV CVケーブルの遮蔽銅テープに対する加速劣化試験を行い，遮蔽銅テープの腐食・破断状況の確認や引張強度の測定を行った。

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