周波数応答解析による実電力用変圧器の巻線位置ずれ検出事例

カテゴリ: 部門大会

論文No: 333

グループ名: 【B】令和2年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2020/08/28

タイトル(英語): A Case Study on Detection of Axial Displacement of Winding of Real Power Transformer

著者名: 宮嵜悟（電力中央研究所）

著者名(英語): Satoru Miyazaki (Central Research Institute of Electric Power Industry)

キーワード: 電力用変圧器|巻線位置ずれ|周波数応答解析|Power transformers|Axial Displacement of Winding|Frequency response analysis

要約(日本語): 雷撃により内部地絡事故が発生した変圧器に対して，内部の損傷状況調査の一環として周波数応答解析（Frequency Response Analysis）を適用した。その結果，巻線位置ずれにより変化することが知られている巻線間誘導性測定の双極状共振の振幅に，３相間で明らかな差があり，巻線位置ずれが疑われた。内部損傷状況を確認するため，解体調査を行った結果，W相低圧巻線の傾きが発見された。巻線の傾きは，巻線位置ずれの一種と言える。以上から，FRAの巻線間誘導性測定の双極状共振を３相で比較することにより，巻線位置ずれを検出できる可能性を示した。

PDFファイルサイズ: 511 Kバイト