電圧制約を組み込んだP2P電力取引に関する基礎検討
電圧制約を組み込んだP2P電力取引に関する基礎検討
カテゴリ: 部門大会
論文No: 154
グループ名: 【B】令和3年電気学会電力・エネルギー部門大会
発行日: 2021/08/12
タイトル(英語): A Basic Study on P2P Power Trading Incorporating Voltage Constraints
著者名: 仲琢矢(大阪府立大学),高山聡志(大阪府立大学),石亀篤司(大阪府立大学)
著者名(英語): Takuya Naka (Osaka Prefecture University), Satoshi Takayama (Osaka Prefecture University), Atsushi Ishigame (Osaka Prefecture University)
キーワード: P2P電力取引|配電系統|電圧制御|peer-to-peer power trading|distribusion network|voltage control
要約(日本語): 近年,再生可能エネルギー発電固定価格買取制度(Feed-in-tariff,以下FIT)により,太陽光発電(以下PV)の導入が進んでいる(1)。これに伴いPV発電量が多い時間帯において,電力需要を上回る供給電力の余剰が発生し,需要家端電圧が規定範囲から逸脱する電圧上昇が顕在化している。このため,一部の地域ではPVに出力制御付きパワーコンディショナー(PCS)を設置することが義務付けられている(2)。また,2019年11月以降FIT買取期間が終了した顧客の発生やFIT単価の低下に伴い,今後,PVを更に普及させるための枠組みが必要となっている。著者らは小売電気事業者を介さない個人間の電力取引が可能であるP2P(Peer-to-Peer)での電力取引に着目している。先行研究として電圧逸脱を回避する余剰電力のP2P電力取引(3)が検討されているが,この検討では系統内のノード位置により取引可能量に制限があり,取引量の公平性に問題がある。本検討では,ノード位置に関係なく可能な限り取引を行うことができる,需要家端電圧の制約を組み込んだP2P余剰電力取引システムを提案する。
PDFファイルサイズ: 1,373 Kバイト
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