GFMインバータを用いた負荷試験および発電機脱落試験

カテゴリ: 部門大会

論文No: 117

グループ名: 【B】令和4年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2022/08/26

タイトル(英語): Load and Generator Trip Test Using Grid-forming Inverters

著者名: 網本和也（広島大学／中電工），田中敬太（広島大学），餘利野直人（広島大学／呉工業高等専門学校），佐々木豊（広島大学），関﨑真也（広島大学），造賀芳文（広島大学）

著者名(英語): Amimoto Kazuya (Chudenko Corporation), Tanaka Keita (Hiroshima University), Yorino Naoto (National Institute of Technology (KOSEN), Kure College), Sasaki Yutaka (Hiroshima University), Sekizaki Shinya (Hiroshima University), Zoka Yoshifumi (Hiroshima University)

キーワード: マイクログリッド|グリッドフォーミングインバータ|負荷試験|発電機脱落試験|Microgrid|Grid-forming (GFM) Inverter|Load Test|Generator Trip Test

要約(日本語): 再生可能エネルギー(VRE: Variable Renewable Energy)の大量導入により，従来型の同期発電機による供給比率が小さくなり，電力系統の安定性に影響を与える可能性がある。このため，慣性力低下などに関する対策，VREのインバータへの擬似慣性機能の追加に関する検討が進められている。著者らも三相および単相インバータに擬似的な同期化力を具備させるための制御系設計を行い，事故時の電流抑制や電圧制御，周波数制御等に関する追加機能を含む様々な検討や提案を行ってきた。このような擬似同期化力を具備した単相インバータを著者らは単相同期化力インバータ(Single-phase Synchronous Inverter: SSI)と呼んでいる。これまでに提案制御系を実装したSSI を実現するため，数値シミュレーション，HIL(Hardware-In-the-Loop)，実機実験により，その有効性を段階的に検証してきた。また，エネルギー強靭化法，地域マイクログリッドの昨今の状況を取り入れ，災害時などにおける自立MG (Microgrid)が重要視されている。この背景から，これまでに開発してきたSSI を複数台用いて，蓄電池の残存容量に着目した災害時システム運用のための電力融通実験を行ってきた。本稿では，SSIを三相同期化力インバータに適用し，発電機脱落事故や過負荷運転などにより、周波数変動が発生しても安定運用が可能なことを実機で確認する。

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