変圧器のFRA診断を想定した過渡現象解析モデル－ピッチ変形のある単一巻線モデルに対する伝達関数の測定と解析－

カテゴリ: 部門大会

論文No: 333

グループ名: 【B】令和4年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2022/08/26

タイトル(英語): Study on transient phenomena analysis model assuming FRA diagnosis for transformer-Transfer function measurement and analysis for single winding model with pitch deformation-

著者名: 浅野颯太（東北大学），八島政史（東北大学），宮嵜悟（電力中央研究所）

著者名(英語): Sota Asano (Tohoku University), Masafumi Yashima (Tohoku University), Satoru Miyazaki (Central Research Institute of Electric Power Industry)

キーワード: 変圧器|巻線|周波数応答解析|診断|transformer|windings|frequency resonanse analysis (FRA)|diagnosis

要約(日本語): 電力用変圧器の巻線に生じる変形や位置ずれなどの異常を検出する手法として、周波数応答解析 (FRA) が注目されている。FRA診断において巻線異常の様相や程度を推定するための伝達関数の解釈は明確になっておらず、理論的検討が必要である。本稿では、巻線の変形にともなう伝達関数の変化を評価するため、巻線ピッチの変形を単一巻線に施し、実験ならびに解析を行った。実測結果から、変形によるインピーダンスの変化によって生じる伝達関数の変化を確認した。加えて、巻線モデルのインダクタンス測定から、伝達関数の共振点の出現と測定したインダクタンスの値の変化に解釈を与えた。今後は、二重巻線モデルにおいて同様の変形を施し、実測と解析を行っていく。

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