OFケーブルを想定した同軸円筒形状の実験系での油中ガス拡散挙動
OFケーブルを想定した同軸円筒形状の実験系での油中ガス拡散挙動
カテゴリ: 部門大会
論文No: 344
グループ名: 【B】令和4年電気学会電力・エネルギー部門大会
発行日: 2022/08/26
タイトル(英語): Diffusion Behavior of Dissolved Gas in Insulating Oil on Coaxial Cylindrical Model System for Oil-filled Cables
著者名: 牧野裕太(電力中央研究所),栗原隆史(電力中央研究所),髙橋俊裕(電力中央研究所)
著者名(英語): Yuta Makino (Central Research Institute of Electric Power Industry), Takashi Kurihara (Central Research Institute of Electric Power Industry), Toshihiro Takahashi (Central Research Institute of Electric Power Industry)
キーワード: OFケーブル|油中ガス|拡散|絶縁油|油浸紙|Oil-filled cable|Dissolved gas|Diffusion|Insulating oil|Oil-impregnated insulating paper
要約(日本語): OFケーブルの管理技術の一つは油中ガス分析である。その分析対象となる絶縁油は,ケーブル接続部の保護銅管に付属された採油口から採取される。ここで,ケーブル絶縁体中で異常や劣化が生じて絶縁油が分解された場合,発生した分解ガスは絶縁体である油浸紙を介して保護銅管に充填された絶縁体外側の油まで拡散した後に検出される。このため,分解ガスが検出されるまでの時間は異常・劣化の発生箇所によると考えられる。このため,OFケーブルでの油中ガス拡散挙動を把握することによって,油中ガス分析の周期の検討や油中ガス分析結果の経時変化に基づく異常・劣化の発生箇所の推定などが可能となると考えられる。そこで,著者らはこれまでに,シート形状の実験系で油浸紙を介した油中ガスの拡散係数を測定してきた。本研究では,同軸円筒形状の実験系で油中ガスの拡散挙動を測定し,さらに,その測定結果とシート形状の実験系で得られた拡散係数を用いた解析結果とを比較したところ、測定結果と解析結果はが概ね一致した。この結果より,油浸紙を介した油中ガスの拡散係数を用いた解析でOFケーブルでの油中ガス拡散挙動を把握できる見通しを得た。
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