変圧器加圧時の励磁突入電流および電圧低下率の解析式に基づく簡易計算手法の検討

カテゴリ: 部門大会

論文No: 1

グループ名: 【B】令和5年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2023/08/23

タイトル(英語): A Study of Simplified Calculation Methods based on Analytical Formulas for Inrush Currents and Voltage Drips During Energization

著者名: 米澤力道（電力中央研究所／明治大学），川﨑章司（明治大学）

著者名(英語): Rikido Yonezawa (CRIEPI/Meiji University), Shoji Kawasaki (Meiji University)

キーワード: 電力品質|瞬時電圧低下|グリッドコード|保護リレー整定|瞬時値解析|power quality|voltage dip|grid code|protection relay setting|electromagnetic transient analysis

要約(日本語): 変圧器を加圧した際に生じる瞬時電圧低下の幅（電圧低下率）が一定の水準を超えると，その抑制対策が必要となる。このため，変圧器やこれを含む設備を新規に連系する場合などには，事前に電圧低下率を計算し，抑制対策の要否が検討される。不要な対策を防止する観点から，可能な範囲で高精度な計算が求められるが，精度の高い手法として知られる瞬時値解析を用いた手法は，瞬時値解析に不慣れな技術者には取り扱いがやや煩雑で実用的ではない。そこで，変圧器の励磁インダクタンスを完全飽和時のインダクタンスとスイッチの直列接続で模擬し，スイッチ開閉状態ごとに巻線の磁束，電流の解析式を導出した。導出した解析式を用いて変圧器加圧時の励磁突入電流および電圧低下率を計算した結果，非線形の電流－磁束特性を精緻に扱った瞬時値解析による計算結果とよく一致した。

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