真空中スパークコンディショニングによる絶縁耐力向上における放電電荷量と放電電流二乗積分の相乗効果
真空中スパークコンディショニングによる絶縁耐力向上における放電電荷量と放電電流二乗積分の相乗効果
カテゴリ: 部門大会
論文No: 243
グループ名: 【B】令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会
発行日: 2024/08/23
タイトル(英語): Synergistic Effect of Breakdown Charge and Discharge Current Squared Time Integration on Dielectric Strength Improvement in Spark Conditioning in Vacuum
著者名: 上野楓真(名古屋大学),小島寛樹(名古屋大学),福田英昭(明電舎),山村健太(明電舎),早川直樹(名古屋大学)
著者名(英語): Fuma Ueno (Nagoya University), Hiroki Kojima (Nagoya University), Hideaki Fukuda (MEIDENSHA CORPORATION), Kenta Yamamura (MEIDENSHA CORPORATION), Naoki Hayakawa (Nagoya University)
キーワード: 真空遮断器|スパークコンディショニング|絶縁破壊|放電電荷量|vacuum circuit breaker|spark conditioning|breakdown|breakdown charge
要約(日本語): 真空中スパークコンディショニングでは,陽極の溶融量は放電電荷量に比例しており,高い絶縁耐圧を得るには放電電荷量の制御が必要である.その一方,陽極材料が陰極表面に付着して新たな弱点部となり,BD時のジュール加熱にて溶融すると考えられる.本論文では,実験回路内の制限抵抗の組み合わせにより,陽極の溶融に寄与する放電電荷量と陰極上の弱点部の溶融に寄与する放電電流二乗積分値を制御し,コンディショニングを施した.その結果から,真空中コンディショニングによる絶縁耐力向上効果は,主として放電電荷量によって制御し得るが,相乗的に電流二乗積分の影響を受けると考えられる.このことから,陰極表面に付着した陽極材料を溶融するのに十分な大きさの電流二乗積分であることが,放電電荷量制御による絶縁耐力向上効果を得るために必要であると推測できる.
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