60 kV級撤去CVケーブルの水トリー劣化状態の調査　―内外導近傍のボウタイトリーの形成と伸展過程の考察―

カテゴリ: 部門大会

論文No: 310

グループ名: 【B】令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2024/08/23

タイトル(英語): Investigation of Water Tree Degradation Condition for 60 kV Class Removed XLPE Cable -Discussion on Formation and Extension Process of Bow-tie Trees near Inner and Outer Conductors -

著者名: 千葉大輔（東北大学），八島政史（東北大学），木幡順也（東北電力ネットワーク），増田雅芳（東北電力ネットワーク），栗原隆史（電力中央研究所），高橋俊裕（電力中央研究所）

著者名(英語): Daisuke Chiba (Tohoku University), Masafumi Yashima (Tohoku University), Junya Kohata (Tohoku Electric Power Network Company, Incorporated), Masayoshi Masuda (Tohoku Electric Power Network Company, Incorporated), Takashi Kurihara (Central Research Institute of Electric Power Industry), Toshihiro Takahashi (Central Research Institute of Electric Power Industry)

キーワード: CVケーブル|水トリー|ボウタイトリー|劣化|XLPE cable|water tree|bow-tie tree|degradation

要約(日本語): 60 kV級撤去CVケーブルの架橋ポリエチレン（XLPE）絶縁層において，内導近傍と外導近傍の領域を対象に，ボウタイトリーの発生様相を観察し，その個数と長さの関係を整理・比較した。この結果から，ボウタイトリーによる劣化の状態によって，内導側の個数と外導側の個数の関係が異なることが判明した。これは，遮水層のないCVケーブルの場合，ボウタイトリーの形成に必要な水分がケーブル外部から浸入すると推定されるのに対し，高電界となる内導側ではボウタイトリーの形成・伸展が背景電界の下でより促進されるためであると推測した。

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