熱酸化劣化した変圧器用絶縁油の燃焼特性評価

カテゴリ: 部門大会

論文No: 322

グループ名: 【B】令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2024/08/23

タイトル(英語): Evaluation of Flammability of Transformer Insulating Oil Oxidative Degradation

著者名: 上矢恭子（公立諏訪東京理科大学），西尾佑太（公立諏訪東京理科大学），橋本幸弥（公立諏訪東京理科大学），本間大成（電力中央研究所），三坂英樹（電力中央研究所），宮嵜悟（電力中央研究所）

著者名(英語): Kyoko Kamiya (Suwa University of Science), Yuta Nishio (Suwa University of Science), Yukiya Hashimoto (Suwa University of Science), Honma Taisei (Central Research Institute of Electric Power Industry), Misaka Hideki (Central Research Institute of Electric Power Industry), Miyazaki Satoru (Central Research Institute of Electric Power Industry)

キーワード: 電力用変圧器|絶縁油|植物油|熱酸化劣化|発熱性試験|Power transformer|Insulating oil|Natural ester|Oxidative degradation|Reaction to fire tests

要約(日本語): カーボンニュートラル実現の要請から、植物を使用した変圧器の導入・検討が進められている。変圧器の標準的な期待寿命とされる50年間の運用中に絶縁油が劣化し、燃焼特性が変化する可能性を検討した。絶縁油に外部加熱をかけ，強制的に酸化劣化させた状態を作り出し，全酸価の計測を行った。また，変圧器内から採取した菜種油について，全酸価及び発熱性試験結果を新品のものと比較した。絶縁油を一定放射熱量で加熱すると、絶縁油の種類により、全酸価の変化に差がみられ、熱劣化の進行が速いものと遅い絶縁油があることが分かった。適切に管理された経年13年の変圧器から採取した経年菜種油の燃焼性は、新品の菜種油と違いが全くなかった。

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