電力用変圧器の安定巻線の一部脱落を想定した FRA 診断－三相変圧器モデルに対する伝達関数の測定－

カテゴリ: 部門大会

論文No: 325

グループ名: 【B】令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会

発行日: 2024/08/23

タイトル(英語): Study on FRA Diagnosis for Power Transformer of Partially Displaced Stabilizing Winding-Transfer Function Measurement for Three-Phase Transformer Model-

著者名: 松本悠真（東北大学），八島政史（東北大学），宮嵜悟（電力中央研究所）

著者名(英語): Yuma Matsumoto (Tohoku University), Masafumi Yashima (Tohoku University), Satoru Miyazaki (Central Research Institute of Electric Power Industry)

キーワード: 電力用変圧器|巻線|周波数応答解析|診断|power transformer|winding|frequency response analysis|diagnosis

要約(日本語): 電力用変圧器を安全に運用するには，内部の巻線の健全性が維持されていることを確認する必要がある。電力用油入変圧器の巻線に生じる変形や位置ずれなどの異常を機器の外部から検出する方法として，周波数応答解析（FRA：Frequency Response Analysis）が注目されている。一般に，ベクトル群記号Yy0の三相変圧器では，第3次高調波を抑制するためにΔ結線の安定巻線が追加される。国内において安定巻線の一部脱落によって変圧器の事故に至った報告事例があるため，FRA診断を適用することで安定巻線の異常診断ができれば有用である。このような観点から安定巻線を含む三相三重巻線モデルを作成し，FRA伝達関数を実測した。

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