胃X線像を用いた襞の分布に着目した胃萎縮を評価する特徴量
胃X線像を用いた襞の分布に着目した胃萎縮を評価する特徴量
カテゴリ: 部門大会
論文No: GS8-5
グループ名: 【C】2021年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2021/09/08
タイトル(英語): Features for Evaluating Gastric Atrophy Based on the Distribution of Folds in Gastric X-ray Images
著者名: 伊藤 滉平(近畿大学),阿部 孝司(近畿大学),南 昌秀(東京大学)
著者名(英語): kohei ito (Graduate School of Science and Engineering, Kindai University),koji abe (Faculty of Science and Engineering, Kindai University),masahide minami (Graduate School of Medicine, The University of Tokyo)
キーワード: コンピュータ支援診断|医用画像処理|胃X線像|胃萎縮|computer aided diagnosis|medical image processing|gastric X-ray image|gastric atrophy
要約(日本語): 胃X線像から胃萎縮の進行度を評価する画像特徴量を提案した.提案した2つの特徴量は,胃X線像から胃萎縮の度合いを読影するための診断指標の一つである襞の分布に基づくものである.提案手法では,まず,胃X線像から診断領域を決定し,次に胃の襞を抽出する.萎縮の進行に伴って襞は徐々に胃小弯から胃大弯方向に消失していく.これを考慮して診断領域内を小弯領域と大弯領域に領域分割し,それぞれの領域で襞の割合を計測する特徴量を抽出する.健常胃39枚,異常胃78枚(中程度萎縮:44枚,高度萎縮:34枚)の計117枚の胃X線像に対して提案手法を適用し,特徴量の算出を行った.その結果,健常胃では特徴量の値が小さくなり,異常胃では特徴量の値が大きくなる,つまり,萎縮の進行に伴い値が大きくなる特徴量であることを確認した.このことから提案した特徴量は襞の分布に着目し胃萎縮を評価する有用な特徴量である可能性が示された.
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