自由注視における高齢者の視覚的注意と計算モデル

カテゴリ: 部門大会

論文No: OS2-9

グループ名: 【C】2021年電気学会電子・情報・システム部門大会

発行日: 2021/09/08

タイトル(英語): Visual attention of older observers in free viewing and it computational model

著者名: 渡邊 康希（香川大学）,佐藤 敬子（香川大学）

著者名(英語): Kouki Watanabe (Kagawa University),Keiko Sato (Kagawa University)

キーワード: 視覚的注意|加齢|顕著性マップ顕著性マップ|Visual Attention|age related|Saliency Map

要約(日本語): 人間は加齢により、水晶体の密度増加や黄色化などが原因で色覚に変化が生じる。特に黄―青軸上の色識別が困難になることが知られている。多くの視覚的注意の計算モデルは若年者の注視データを基に作成されており、高齢者の色覚特性は考慮されていない。本研究では、高齢者の色覚特性を考慮した視覚的注意の計算モデルを提案した。さらに高齢者に対して画像の自由注視実験を行い、視線データから作成した注視マップを作成した。計算モデルから作成した顕著性マップと高齢者の注視マップの類似性から提案した計算モデルの評価を行った結果、作成した計算モデルは高齢者の色覚特性を考慮していないモデルに比べて高い類似性を示した。本研究で得られた知見は、高齢者の視覚的注意の定量的表現及び注意のメカニズムの解明に寄与するものである。

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