アルギン酸ゲルを用いた脳オルガノイドへの血管様構造物の導入
アルギン酸ゲルを用いた脳オルガノイドへの血管様構造物の導入
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS1-7
グループ名: 【C】2021年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2021/09/08
タイトル(英語): Embedding vessel-like alginate gel fibers into brain organoids
著者名: 山本 大介(東京大学),榛葉 健太(東京大学),小谷 潔(東京大学),神保 泰彦(東京大学)
著者名(英語): Daisuke Yamamoto (The University of Tokyo),Kenta Shimba (The University of Tokyo),Kiyoshi Kotani (The University of Tokyo),Yasuhiko Jimbo (The University of Tokyo)
要約(日本語): 脳オルガノイドは,神経発達のモデルとして広く用いられている.しかし,ミリメートルオーダーにまで肥大化する上に血管を持たないため,中心部では酸素や栄養が不足し長期培養が困難である.マウスの脳へ移植しマウスの血管を誘導したり,遺伝子導入によって血管を発生させたりした例はあるが,より制御が容易な工学的手法による血管構造の形成例は存在しない.本研究では脳オルガノイドの長期培養のために,血管様構造物の脳オルガノイドへの導入を目的とする.生体適合性を考慮し,素材としてアルギン酸ゲルを使用した.直径が百マイクロメートル以下のアルギン酸ゲルにラミニンを塗布し,複数のアルギン酸ゲルを分化途中の脳オルガノイドへと導入することに成功した.さらに,オルガノイドを微小電極アレイ上に配置し,自発的な電気活動の計測も行った.
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