生体適合性が高い細胞内刺激電極の実現に向けた細胞膜貫通DNAナノチューブの開発
生体適合性が高い細胞内刺激電極の実現に向けた細胞膜貫通DNAナノチューブの開発
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC2-1
グループ名: 【C】2021年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2021/09/08
タイトル(英語): Development of membrane-spanning DNA nanotubes toward intracellular electrode with high biocompatibility
著者名: 彭 祖癸(東京工業大学),榛葉 健太(東京大学),宮本 義孝(国立成育医療研究センター),八木 透(東京工業大学)
著者名(英語): Zugui Peng (Tokyo institute of technology),Kenta Shimba (The university of Tokyo),Yoshitaka Miyamoto (National center for child health and development),Tohru Yagi (Tokyo institute of technology)
キーワード: DNA nanostructure|cell membrane engineering|cell electrical stimulation
要約(日本語): ブレインマシンインターフェス(BMI)は神経細胞を電気刺激してヒトと機械を接続する技術である.高性能なBMIを実現するには,微小な電極で細胞を刺激できる細胞内刺激技術が有用である.これまで細胞内刺激電極に金属針が用いられてきたが,刺入により細胞が損傷されるため生体適合性に問題があった.そこで我々は,細胞内刺激電極に適用できる細胞膜貫通DNAナノチューブを提案する.提案DNAナノチューブは,核酸からなる管状物質であり,ナノチューブ内を電荷が通過できるため高い導電性を持つ.また,ナノチューブの直径が約5 nmであり,刺入による細胞質の流出が少ない.そのため,DNAナノチューブを介して電荷を細胞内へ注入することで,細胞を傷つけないで細胞内刺激を実現できると考えられる.今回は、パッチクランプ法を用いて提案DNAナノチューブの電気計測を行い、ナノチューブを構成する核酸の配列がチューブの電気特性に影響するかを報告する。
PDFファイルサイズ: 745 Kバイト
受取状況を読み込めませんでした
