太陽光発電システムが導入された寡占的電力小売市場におけるSingle-level モデルを用いた均衡分析

カテゴリ: 部門大会

論文No: MC5-4

グループ名: 【C】2022年電気学会電子・情報・システム部門大会

発行日: 2022/08/24

タイトル(英語): Equilibrium Analysis in An Oligopolistic Electricity Retail Market with Photovoltaic Generation Systems using A Single-Level Model

著者名: 赤木 稟太郎（広島大学）,関崎 真也（広島大学）,西崎 一郎（広島大学）,林田 智弘（広島大学）

著者名(英語): Rintaro Akagi (Hiroshima University),Sinya Sekizaki (Hiroshima University),Itiro Nishizaki (Hiroshima University),Omohiro Hayashida T (Hiroshima University)

キーワード: 電力小売市場|均衡分析|価格弾力性|太陽光発電システム|Nash均衡|Electricity retail market|Equilibria analysis|Price elasticity|photovoltaic generation system|Nash equilibria

要約(日本語): 寡占的電力小売市場において,需要家の応答は契約する電力小売業者が戦略的に決定する調達電力や電気料金だけでなく，競合する電力小売事業者の行動にも影響を与える。そのため，競争環境においては需要家の応答を考慮した上で電力小売市場を分析することが重要となる。需要家による電気料金への応答を考える場合，電力小売事業者の意思決定モデルは２レベル数理計画問題として定式化され，最適性条件を満たす解の分析が行われる。この計算負荷は高く求解に時間を要するため，著者らは先行研究においてsingle-levelモデルを提案し，Nash均衡解の分析を行った。先行研究ではPVの導入が考慮されておらず，電力小売事業者が提示するtime-of-useによる負荷シフトが需要の平準化に及ぼす効果が分析できていなかった。そこで本論文では，PVが導入された寡占的電力小売市場において，電気料金に対する需要家の応答および電力小売事業者間の競争が及ぼす考慮を分析する。