共鳴ラマンイメージングを用いた培養神経細胞ネットワーク形成に伴う分子分布変化

カテゴリ: 部門大会

論文No: TC3-20

グループ名: 【C】2022年電気学会電子・情報・システム部門大会

発行日: 2022/08/24

タイトル(英語): Resonant Raman Imaging Observation of Molecular Distribution Changes during the Maturation of Cultured Neuronal Network

著者名: 増井 恭子（産業技術総合研究所・大阪大学/大阪公立大学）,長野 貴裕（産業技術総合研究所/大阪大学）,名和 靖矩（産業技術総合研究所/大阪大学）,谷 知己（産業技術総合研究所）,藤田 克昌（産業技術総合研究所/大阪大学）,石飛 秀和（産業技術総合研究所/大阪大学）,藤田 聡史（産業技術総合研究所/大阪大学）,細川 千絵（産業技術総合研究所/大阪大学）,井上 康志（産業技術総合研究所/大阪大学）

著者名(英語): Kyoko Masui (PhotoBIO-OIL, AIST/Osaka Metropolitan University/Frontier Bioscience, Osaka University),Takahiro Nagano (AIST/Osaka Metropolitan University),Yasunori Nawa (AIST/Osaka Metropolitan University),Tomomi Tani (AIST),Katsumasa Fujita (AIST/Osaka Metropolitan University),Hidekazu Ishitobi (AIST/Osaka University),Satoshi Fujita (AIST/Osaka Metropolitan University),Chie Hosokawa (AIST/Osaka Metropolitan University),Yasushi Inouye (AIST/Osaka University)

キーワード: ラマンイメージング|培養神経細胞ネットワーク|成熟化|ミトコンドリア|Raman imaging|cultured neuronal network|maturation|mitochondria

要約(日本語): 初代培養の神経細胞が形成する神経細胞ネットワークは、脳内における神経細胞の分化やシナプス可塑性を解明するためのモデルとして利用されている。基板上に播種された神経細胞は培養日数の経過と共に複雑なネットワークを再形成し、シナプス伝達を行う。細胞内小器官のひとつであるミトコンドリアは、その内膜に結合するシトクロムc（cyt c）による電子授受を介してエネルギーの生産と供給を行う。神経軸索内で部分的に集積したミトコンドリアはシナプス形成に関与することが示唆されている。本研究では、神経細胞ネットワークの形成過程を評価するために、神経細胞内cyt cの空間的分布に着目した。培養日数の経過に伴うミトコンドリアの局在分布変遷を調べるために、共鳴ラマンイメージングにより生きた神経細胞を無染色条件で観察し、神経細胞ネットワーク形成過程との関連性について検証した。