マルチレート信号とエリアシングを利用したナイキスト周波数以上の信号復元に関する検討

カテゴリ: 部門大会

論文No: TC9-6

グループ名: 【C】2022年電気学会電子・情報・システム部門大会

発行日: 2022/08/24

タイトル(英語): A Study of Beyond Nyquist Frequency Signal Reproduction Using Multi-Rate Sampling Signal and Aliasing

著者名: 井上 貴正（兵庫県立大学）,荒木 望（兵庫県立大学）

著者名(英語): Takamasa Inoue (University of Hyogo),Nozomu Araki (University of Hyogo)

キーワード: 信号復元|ナイキスト周波数|エリアシング|マルチレート信号|signal reproduction|Nyquist frequency|aliasing|multi-rate sampling signal

要約(日本語): 一般に，あるサンプリング周波数でサンプリングされた信号からはナイキスト周波数であるサンプリング周波数の２分の１までの成分しか復元することはできない．また，信号にナイキスト周波数以上の信号成分が含まれている場合にはエリアシングと呼ばれるたたみ込み歪みが生じる．本稿では，このエリアシングの特性を利用し，異なる２つのサンプリング周波数で同時にサンプリングした信号（マルチレート信号）からエリアシングによりたたみ込まれた信号を分離し，ナイキスト周波数以上の信号成分を復元する手法を提案する．提案法により，低周波側のサンプリング周波数の２倍の周波数成分までを正確に復元できることを示す．