AHPにおける評価基準の分割を用いたラフ集合の決定ルールによる旅行先推薦システム

カテゴリ: 部門大会

論文No: GS4-1

グループ名: 【C】2023年電気学会電子・情報・システム部門大会

発行日: 2023/08/23

タイトル(英語): Travel Destination Recommendation System based on Rough Set Decision Rules using Division of Evaluation Criteria in AHP

著者名: 矢倉 滉大（近畿大学）,湯本 真樹（近畿大学）

著者名(英語): Kodai Yakura (Kindai University),Masaki Yumoto (Kindai University)

キーワード: ラフ集合|意思決定支援|決定ルール|C.I.値|AHP(階層分析法)重要度|Rough set|Decision support|Decision rule|Covering Index|AHP(Analytic Hierarchy Process)Degree of importance

要約(日本語): ラフ集合は意思決定支援方法の一つで、利用者のサンプル評価から論理式(決定ルール)を求めてC.I.値(被覆度)を算出することで利用者の好みを分析する。しかしながら、ラフ集合のみ利用する場合、合計C.I.値が同値となる可能性がある。したがって、C.I.値にAHPを用いた補正を行う。AHPは評価対象に相対的な評価尺度をもたせて重要度を算出し、評価内容を定量的に扱うことで利用者の好みを詳細に分析する。しかし、AHPでは１度に7個以上の評価対象の重要度を計算すると矛盾が発生してしまう問題がある。本研究では類似した評価基準を分割してグループ化し、そのグループ同士を比較して重要度を算出した後、グループ内の評価基準を比較して重要度を算出する。先に求めた2つの重要度を乗算することで複数個の評価基準の重要度を算出する。この補正方法を用いたラフ集合の決定ルールによる旅行先推薦システムを提案する。実証実験により提案方法の有効性を確認した。