光学振動計測手法による鉄構ボルト緩み検知
光学振動計測手法による鉄構ボルト緩み検知
カテゴリ: 部門大会
論文No: GS10-1
グループ名: 【C】2023年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2023/08/23
タイトル(英語): Steel Structure Bolt Loosening Detection by Optical Vibration Sensing Method
著者名: 高田 巡(電力中央研究所)
著者名(英語): Jun Takada (Central Research Institute of Electric Power Industry)
キーワード: ボルト緩み検知|鉄構|光学振動計測光学振動計測|Bolt loosening detection|Steel structure|Optical vibration sensing
要約(日本語): 電力設備で大量に使用されているボルトの緩み状態を遠隔から安全かつ低コストに点検する手段が求められている。一般にボルト緩みが発生すると周辺部材の振動状態が変化することが知られており、これに基づいた緩みの検知手法が提案されている。しかし従来手法の多くは接触式センサやマーカーの設置を必要とするため、高所など人が接近しづらいボルトの緩み検知への適用が難しかった。これに対し近年開発された光学振動計測手法ではカメラで撮影した動画をもとに遠隔から振動を計測することが可能である。本研究では、実験用変電設備の鉄構に既知のボルト緩みを加えながら、加振時に生じる鉄構部材の応答振動を接触式振動センサおよび光学振動計測手法を用いて計測した。この結果、主要な卓越振動数が両センシング手法で一致し、かつ、緩みを加えた際に卓越振動数の低下やスペクトルピークの消失を観測できることを確認した。
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