DNAの振動変性と熱変性の比較
DNAの振動変性と熱変性の比較
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS4-1-6
グループ名: 【C】2023年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2023/08/23
タイトル(英語): Comparison between vibrational and thermal denaturations
著者名: 大山 奈桜(神奈川大学),鈴木 温(神奈川大学),米田 征司(神奈川大学),山口 栄雄(神奈川大学)
著者名(英語): Nao Oyama (Kanagawa University),Tadzunu Suzuki (Kanagawa University),Seiji Yoneda (Kanagawa University),Shigeo Yamaguchi (Kanagawa University)
キーワード: DNA|振動|PCRPCR|DNA|Vibration|PCR
要約(日本語): 現在、DNAの増幅には主としてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が用いられているが、この方法では、二本鎖DNAを一本鎖に解離(変性)させるために、DNAに94℃という高温を与えている。この高温環境のため、DNAの損傷や酵素の失活が起きるという問題が指摘されており、これを克服するため、我々は振動を用いてDNAを変性・増幅させる方法を提案し、開発を進めてきた。
本実験では、DNAを含んだ試薬をプラスチックチューブに入れ、振動子を用いてチューブ全体を振動させる方法を用いた。有振動と無振動条件による二本鎖DNAの変化量をマイクロチップ電気泳動法により解析した。変性が観測された際の振動エネルギーを求め(2.04fJ)、振動数150Hz、振幅1.3mmの条件で二本鎖DNAの量が0.7倍程度まで減ることを確認した。さらに、変性率における振動変性と熱変性との差異を検討する。
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