培養日数によるマイクロトンネル内の軸索の活動変化
培養日数によるマイクロトンネル内の軸索の活動変化
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS4-2-10
グループ名: 【C】2023年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2023/08/23
タイトル(英語): Age-dependent changes in axonal conduction recorded from microtunnel-electrodes
著者名: 玉谷 千恵(東京大学),榛葉 健太(東京大学),小谷 潔(東京大学),神保 泰彦(東京大学)
著者名(英語): Chie Tamatani (The University of Tokyo),Kenta Shimba (The University of Tokyo),Kiyoshi Kotani (The University of Tokyo),Yasuhiko Jimbo (The University of Tokyo)
キーワード: 軸索伝導|微細加工|微小電極アレイ微小電極アレイ|Axonal conduction|Microfabrication|Microelectrode array
要約(日本語): 神経細胞は軸索を介して結合し,神経回路網を形成する.軸索は活動電位を調整する役割を持ち,伝導特性は細胞の成熟度や神経回路網の活動レベル等複数の要因により変化する.軸索の伝導特性の評価は神経回路網全体の電気的特性に対する理解につながる.本研究では,細胞が成熟した神経回路網を形成する期間,軸索の活動を精密に計測するマイクロデバイスを開発した.高密度微小電極アレイ上に微細構造物を作製し,シリコーン製ポリマーを接着してマイクロトンネルを形成した.電気活動計測の結果,活動が活発な電極の数や同期バーストの頻度が培養日数により変化した.またトンネル内からは高い振幅のスパイクが検出され,加算平均することなく一回ごとのスパイクを扱うことが可能であった.免疫染色の結果,トンネルにより細胞体・樹状突起と軸索が分離されたことが確認された.よって本デバイスは軸索の活動の長期にわたる評価に有用であることが示された.
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