マウス聴覚皮質における局所電気刺激が誘発するスパイク応答の時空間的解析
マウス聴覚皮質における局所電気刺激が誘発するスパイク応答の時空間的解析
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS4-8
グループ名: 【C】2024年電気学会電子・情報・システム部門大会
発行日: 2024/08/28
タイトル(英語): Spatiotemporal analysis of spike responses induced by localized electrical stimulation in the mouse auditory cortex
著者名: 下村 桃子(北海道大学),舘野 高(北海道大学)
著者名(英語): Momoko Shimomura (Hokkaido University),Takashi Tateno (Hokkaido University)
キーワード: 聴覚皮質|コラム構造|層依存性|局所刺激|刺入型電極スパイク応答|auditory cortex|columnar structure|layer dependency|localized stimulation|penetrating electrodespike responses
要約(日本語): 聴覚系の補綴では末梢系において人工内耳が広く装用されているが,中枢神経系における聴覚皮質を対象にした補綴器は実現されていない.聴覚皮質には,脳表に平行な6層の組織構造があり,特定周波数の音に選択的に反応する円柱状(コラム構造)配列が存在する.また,音刺激の皮質応答を模擬するためには,空間分解能が高い微小電気刺激が有効である.聴覚皮質における神経補綴に適した電気刺激の実現には,各層を刺激した際のコラム内およびコラム間の応答特性を十分に理解する必要がある.しかし,従来の聴覚皮質の電気刺激法では,刺激直後の電気的アーチファクトが大きく,誘発応答の特徴が十分に理解されてこなかった.そこで,本研究では,マウス聴覚皮質に対して深さ依存的に微小電気刺激を行い,複数のコラムとその各層でスパイク応答を計測した結果を報告する.また,音刺激を模擬するために必要な刺激の層(空間)と時間のパターンについて議論する.
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