制約緩和の社会的交渉モデルに基づく積載スケジューリング・マルチ・エージェントシステム
制約緩和の社会的交渉モデルに基づく積載スケジューリング・マルチ・エージェントシステム
カテゴリ: 部門大会
論文No: OS2-8
グループ名: 【C】平成14年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2002/09/02
タイトル(英語): Multi-Agent Systems Approach to Loading Allocation and Scheduling Problems Based on Sociality Embedded in Negotiation for Relaxing Restrictions
著者名: 田雅杰 (京都大学),椹木 哲夫(京都大学),劉遠 (北京理工大学)
著者名(英語): Yajie Tian(Kyoto University),Tetsuo Sawaragi(Kyoto University),Yuan Liu(Beijing Institute of Technology)
キーワード: 制約緩和|交渉モデルマルチ・エージェント|マルチ・エージェント|自律協調性|Relaxation of restrictions|Negotiating model|Allocating and scheduling problems|Multi-agents|Autonomous cooperation
要約(日本語): 種々のスケジューリング問題や配車計画問題など、現実に現れる様々な問題がオペレーションリサーチ(OR)の考え方や手法が使われている。その多くはORの理論の応用研究である。その反対に現実の専門家の実践の観察から開始し、これをORの理論および技法の拡張へと展開を計るアプローチも不可欠である。本稿では,従来のSupervisoryな視点に代わり、現場の複雑問題において実践している熟練者の視点からの積載スケジューリング問題への新たな方法論の提案を行う。ここでの方法論は,熟練者の実践における柔軟性、多様性および適応性の側面に注目する。現実問題の非常に多くの制約条件をどのように巧みに扱って、活用するか、さらに特急ジョブの到来や人員の変更などのような不確定要因に対して、一からの再スケジューリングを新たな規範下でトップダウンに実行する従来のアプローチに代わって、既に生成されている部分解同士が、お互いに自律協調的に有限のリソース分け合うための交渉活動における社会性に着目した自律協調のモデリングを提案する。すなわち、現時点での暫定解の制約違反を解消していくために、エージェント相互の情報交換から各エージェントは自身の局在化された価値基準に基づいて、外部制約の変更と内部制約の緩和を自発的に実行する。このように各々のエージェントは自身の目標希求と他者への譲歩の両側面を考慮した社会性を有することでシステム全体の満足解を求めることができることを示す。
PDFファイルサイズ: 6,432 Kバイト
受取状況を読み込めませんでした
