時間間隔知覚における聴覚の優位性
時間間隔知覚における聴覚の優位性
カテゴリ: 部門大会
論文No: GS4-3
グループ名: 【C】平成15年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2003/08/29
タイトル(英語): Auditory superiority in interval perception
著者名: 楠本 裕亮(青山学院大学),中園 嘉巳(青山学院大学),野澤 昭雄(青山学院大学),井出 英人(青山学院大学)
著者名(英語): Yusuke Kusumoto(Aoyamagakuin University),Yosimi Nakazono(Aoyamagakuin University),Akio Nozawa(Aoyamagakuin University),Hideto Ide(Aoyamagakuin University)
キーワード: 時間間隔|聴覚性|知覚|マスキング|interval| auditory|perceptron|masking
要約(日本語): 将来、介護支援ロボットやレスキューロボットなどが、人間の生活の中に溶け込んでいくことが予想される。その場合、人間とロボットが「間」を合わせ予測的にタイミングを調整していくことが不可欠となる。例えば、タイミングや間が合うことによって、質の高い効果が生じ、筋緊張の減少、運動要素間の協応、柔軟性、即興などが行える。また逆に、タイミングが極度に乱された状態が続くと、不快になりストレスを生じることもあるからである。よって人間の予測的なタイミング制御のメカニズムを知ることは、人間とロボットが共生して行くうえで重要な要素の1つであると考えられる。
現代人は、五感のうち、視覚を用いる割合が90%であるといわれている。しかし、日常において、時間間隔を持つ感覚刺激(聴覚・視覚・触覚刺激)を与えると、人はどの刺激に対して時間の等間隔性を識別し、記憶する能力(時間知覚)が強いか明らかではない。そこで、指タッピング法を用いて、各種感覚刺激を与えた場合の予測ボタン押し動作における予測精度を測定し、時間知覚の定量化を試みた。
結果より、ヒトは、聴覚刺激によって時間間隔「間」を最も正確に認識することが示された。
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