画像解析による皮膚腫瘍中の網目模様の検出と評価
画像解析による皮膚腫瘍中の網目模様の検出と評価
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC7-5
グループ名: 【C】平成18年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2006/09/05
タイトル(英語): Image Processing for Detection and Assessment of Network Structure in Skin Tumor
著者名: 田中 敏幸(慶應義塾大学),吉野 寿美(慶應義塾大学),田中 勝(慶應義塾大学)
著者名(英語): Toshiyuki Tanaka(Keio University),Sumi Yoshino(Keio University),Masaru Tanaka(Keio University)
キーワード: 悪性黒色腫|ダーモスコピー|形態学的特徴|網目模様|melanoma|dermoscopy|morphological features|network texture
要約(日本語): 本研究では,これまで扱われなかった皮膚腫瘍内部の構造物の一つである網目模様に焦点を当て,その検出と悪性良性判別における状態の違いを考察した。網目模様の検出手法には,モルフォロジーとLOGフィルタを使用した。提案手法は従来手法と比較して,正しく網目模様を検出し,その他の線形領域を除去することができた。検出結果を用いて状態を計算し,良性腫瘍41例,悪性腫瘍17例に判別分析を行った結果,感度88.2%,特異度82.9%の精度を得た。その際にステップワイズ法で,網の太さ,細く不明瞭な網目模様を含む面積の割合,中心部で明るい網目模様を含む面積の割合が判別項目として選択された。これらの結果から,良性腫瘍は,全体的にムラのない,太く,明瞭で明るい網目模様を多く保有し,メラノーマは背景との差が不鮮明な暗い網目模様を多く保有すると示され,医学的知見と一致していることが示された。
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