多点皮質脳波におけるてんかん発作直前時の特異的な周波数成分の抽出

カテゴリ: 部門大会

論文No: TC5-5

グループ名: 【C】平成20年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集

発行日: 2008/08/20

タイトル(英語): Extraction of preictal-specific frequency components from multi-electrocorticogram

著者名: 藤原 正道(東京大学),川合 謙介(東京大学),神崎 亮平(東京大学),高橋 宏知(東京大学)

著者名(英語): Masamichi Fujiwara(The University of Tokyo),Kensuke Kawai(The University of Tokyo),Ryouhei Kanzaki(The University of Tokyo),Hirokazu Takahashi(The University of Tokyo)

キーワード: 難治性てんかん|発作|皮質脳波皮質脳波|intractable epilepsy|seizure|electrocorticogram

要約(日本語): 難治性てんかんの新しい治療法を開発するためには,てんかん発作を正確に予測する必要がある.本研究では,難治性てんかん患者の硬膜下に埋め込まれた128点の電極から皮質脳波を得て,同脳波からてんかん発作を予測する手法を提案する.複数の電極から,てんかん直前時と非てんかん時でゲインが有意に異なる周波数を2ないし3個選び出し,それらのゲインを特徴空間に写像した.この特徴空間内で,非てんかん時の平均値からの距離は,てんかん発作の10-60秒前に顕著に大きくなった.この結果から,提案手法は,てんかん発作を10-60秒前に予測できることがわかる.

PDFファイルサイズ: 4,472 Kバイト