最大極半径制約下における帯域通過フィルタの設計
最大極半径制約下における帯域通過フィルタの設計
カテゴリ: 部門大会
論文No: GS2-8
グループ名: 【C】平成25年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2013/09/04
タイトル(英語): A Design of Band-pass Filters with Maximum Pole Radius Constraint
著者名: 入江 洋規(広島大学),中本 昌由(広島大学),山本 透(広島大学)
著者名(英語): Hiroki Irie(Hiroshima University),Masayoshi Nakamoto(Hiroshima University),Toru Yamamoto(Hiroshima University)
キーワード: 帯域通過フィルタ|IIRフィルタ|最大極半径|分母多項式の正実性|band-pass filter|IIR filter|maximum pole radius|positive realness of denominator
要約(日本語): 帯域通過フィルタは,信号から所望の周波数成分のみを抽出し,そのほかを遮断することを目的としたフィルタである.所望の周波数特性は,通過域を平坦な特性に,また遷移域をできるだけ狭くする特性にすることが望まれるが,両者の関係はトレードオフの関係にあり,例えば遷移域を狭く設計すると通過域にはリップルが発生する.本稿では,低い次数で急峻な遮断特性(狭い遷移域)が実現可能なIIRフィルタを用いて,複数の帯域と線形位相特性を実現するマルチバンドフィルタの設計方法を提案する.そして,遷移域とリップルに関係するIIRフィルタの極配置において,極の最大極半径を指定する方法も提案する.これにより優先する特性(リップルの抑制か遷移域の改善)を簡単に選択でき,また遷移域を狭く設計した際(極は単位円周上付近に配置される)に,有限語長のフィルタ係数が起因して安定性が損なわれる問題も回避できる.
PDFファイルサイズ: 4,444 Kバイト
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