培養神経回路網における刺激間隔に対応した発火パターンの変化
培養神経回路網における刺激間隔に対応した発火パターンの変化
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC1-1
グループ名: 【C】平成25年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2013/09/04
タイトル(英語): Inter-stimulus-interval dependent changes in the firing pattern in cultured neuronal network
著者名: 伊東嗣功 (関西学院大学),工藤 卓(関西学院大学)
著者名(英語): Hidekatsu Ito(Kwansei Gakuin University),Suguru Kudoh(Kwansei Gakuin University)
キーワード: 神経活動制御|神経工学|多点電極|海馬|分散培養|Control of neural activity|Neural engineering|Multi electrode array|Hippocampal|Dissociated culture
要約(日本語): 脳高次機能は神経回路網レベルの電気活動パターンにより成立していると考えられている.外界からの入力に対する電気活動パターン制御機構の特性を明らかにする為に,ラット海馬神経細胞を多点電極皿上に分散培養し,電気刺激に応答した神経活動パターンを解析した.単発の刺激を行った後,刺激間隔1 sで2発の刺激を繰り返し印加した.このコンディショニングの後,2発刺激を行わずに単発の刺激に対する応答の変化を解析した.誘発電気活動パターンから特徴ベクトルを生成し,初期の単発刺激と繰り返し刺激後の単発刺激に対する応答活動間のユークリッド距離を計算した.刺激間隔1 sの2発刺激に相当する時刻におけるユークリッド距離が増加した.つまり,繰り返し刺激によって2発刺激の刺激タイミングと間隔が保持されたと言える.入力した電気刺激による神経回路網の状態の変化と2発目の入力が相互作用して誘発応答パターンを変化させた可能性がある.
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