ラット聴覚皮質における機能的な異方性: 音及び電気刺激に対する神経活動伝搬方向の解析
ラット聴覚皮質における機能的な異方性: 音及び電気刺激に対する神経活動伝搬方向の解析
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC1-16
グループ名: 【C】平成25年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2013/09/04
タイトル(英語): Functional Asymmetry in the Rat Auditory Cortex: Analysis of Preferred Propagation-Directions of Neural Activity Evoked by Sound and Electrical Stimulation
著者名: 西川 淳(北海道大学),能登 将成(北海道大学),北村 宏幸(北海道大学),舘野 高(北海道大学)
著者名(英語): Jun Nishikawa(Hokkaido University),Masanari Noto(Hokkaido University),Hiroyuki W. Kitamura (Hokkaido University),Takashi Tateno(Hokkaido University)
キーワード: 聴覚皮質|異方性|トノトピー|神経活動伝搬|光イメージング電気刺激|Auditory Cortex|Asymmetry|tonotopy|Propagation of Neural Activity|Optical ImagingElectrical Stimulation
要約(日本語): 脳の聴覚情報処理を解明するためには,聴覚皮質における神経活動のダイナミクスを知ることが重要である.本研究では,麻酔下のラット聴覚皮質において電位感受性色素を用いた光イメージングを行い,音及び電気刺激に対する聴覚皮質に神経活動伝搬を直接可視化した.その結果,純音刺激に対する神経活動がトノトピー(等周波数帯)軸に沿って伝搬していくことが明らかとなった.モルモットではトノトピー軸と垂直な方向に活動が伝搬することが知られているため,本研究の結果は動物種によって聴覚皮質における神経活動伝搬様式が異なることを示唆している.さらに,音刺激の結果と比較するために,局所的電気刺激を行った際の誘発応答を計測したところ,音呈示における神経活動伝搬と同様の方向へ神経活動が伝搬していくことも明らかになった.以上の知見は,音を聴覚皮質に電気的に伝送する聴覚補償デバイスの開発に応用できると期待される.
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