耐災害性を向上するリスクアウェア複製機能の提案
耐災害性を向上するリスクアウェア複製機能の提案
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC11-5
グループ名: 【C】平成25年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2013/09/04
タイトル(英語): Proposal for Risk-aware Data Replication Feature to Improve Tolerance for Wide-spread Disaster
著者名: 中村 隆喜(東北大学),村岡 裕明(東北大学),松本 慎也(日立製作所)
著者名(英語): Takaki Nakamura(Tohoku University),Hiroaki Muraoka(Tohoku University),Shinya Matsumoto(Hitachi,Ltd.)
キーワード: リスクアウェア|可用性|ディザスタリカバリ|線形計画法|ストレージオペレーションズリサーチ|Risk-aware|Availability|Disaster Recovery|Linear Programming|StorageOperations Research
要約(日本語): 東日本大震災では,拠点の被災に加えてインターネットへのアクセスも遮断されたため,遠隔地にデータ複製を持っていても被災地からアクセスができなかった.我々は,このような大規模災害が発生した直後でも必要なデータへのアクセスを可能とするリスクアウェア複製機能を提案する.同機能は,複製元と同時被災する可能性が低く,複製元と地理的に近い拠点のストレージを複製先として自動的に選択し,複製を行う.複製先を自動選択するため,複数拠点の同時被災リスクを定量化し,リスク値に基づく目的関数を定式化し,その目的関数の最適化問題を求解するという3つの手順を取る.本機能における課題は,拠点数増加に伴う求解時間の爆発的増加である.そこで,拠点が半数損壊するケースにおいて,厳密解法と簡易解法での可用性と求解時間を評価した.これにより簡易解法でも可用性を大幅に落とすことなく,求解時間を劇的に減らせることを明らかにした.
PDFファイルサイズ: 20,239 Kバイト
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