確率的フラッシュAD変換器の線形化に関する検討
確率的フラッシュAD変換器の線形化に関する検討
カテゴリ: 部門大会
論文No: GS5-4
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Linearization of stocastic flash AD converter
著者名: 杉本 俊貴(北見工業大学),谷本 洋(北見工業大学),吉澤 真吾(北見工業大学)
著者名(英語): Toshiki Sugimoto(Kitami Institute of Technology),Hiroshi Tanimoto(Kitami Institute of Technology),Shingo Yoshizawa(Kitami Institute of Technology)
キーワード: 確率的フラッシュAD変換器|コンパレータオフセット|線形化線形化|stocastic flash AD converters|comparator offsets|linearization
要約(日本語): コンパレータとデジタル回路のみで構成できるAD変換器として確率的フラッシュAD変換器(SFADC)がある.SFADCは基準電圧の代わりにコンパレータ自身のオフセットを利用する方式である.フラッシュ型よりも多数のコンパレータが必要になる代わりに,オフセット電圧バラツキの影響によって,分解能が制限されない利点を有する.しかし,オフセット電圧バラツキの確率分布がガウス分布的であるため,その確率分布由来の非線形性が問題となる.そのため,線形性を満足する様にフルスケールを制限したり,逆関数の演算によって非線形を除去したりする必要がある.本研究では,ガウス分布を形成するコンパレータを複数組に分割し,それぞれに適切なシフト量と重みを与えて合成することで,確率分布を線形化する方法を検討した.その結論として,コンパレータをできるだけ多くの組に分割し合成する方法が,線形性と分解能の改善効果が高い事を示す.
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