電気化学インピーダンスによる塗膜評価の有効性~送電鉄塔腕金廃材による評価例~
電気化学インピーダンスによる塗膜評価の有効性~送電鉄塔腕金廃材による評価例~
カテゴリ: 部門大会
論文No: OS9-2
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Effectiveness of Electro-chemical Impedance Measurement for Coating Evaluation - An Example in Cross-arms Used for Electric Transmission Tower -
著者名: 布施 則一(電力中央研究所),長沼 淳(電力中央研究所),福地 哲生(電力中央研究所),堀 康彦(電力中央研究所)
著者名(英語): Norikazu Fuse(Central Research Institute of Electric Power Industry),Atsushi Naganuma(Central Research Institute of Electric Power Industry),Tetsuo Fukuchi(Central Research Institute of Electric Power Industry),Yasuhiko Hori(Central Research Institute of Electric Power Industry)
キーワード: 送電鉄塔|腕金廃材|防食塗膜|経年劣化|電気化学インピーダンス|electric transmission tower|waste cross-arm materials|anticorrosion painting|aging|electrochemical impedance
要約(日本語): 太平洋沿岸地域にて実運用を終えた塗装送電鉄塔腕金廃材について,インピーダンス計測を中心に塗膜劣化評価を行なった。インピーダンス計測では,抵抗Rと容量Cそれぞれに塗膜劣化判定基準が示されている。今回の実運用を経た廃材3種より得たRとC相関は軽度から重度まで分布し,この分布は3部材でほぼ同様であった。また,これらデータはRとCの判定が同一となる領域に集中している。これより,従来用いられてきた塗膜劣化判定基準が有効であることが確かめられた。また,周波数スペクトル解析より,インピーダンス値の低下は塗膜の劣化あるいは欠けの存在を示唆することが確かめられた。さらに,部材設置場所が高いほど塗膜劣化が顕著になる傾向を得た。このメカニズムとして,部材設置場所が高いほど粒径の細かい海塩粒子が表面に付着し,塗膜劣化を助長するものと推察される。
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